8ロット掘削圧入中です。砂と共に大きな木が掘れました。現在地上から深さ40mを超え、大阪平野の地層の特徴である大阪層群に突入しています。大阪層群は砂礫層と粘土層が交互に連なっており、現在は砂礫層を掘っています。今掘っている地層は約60万年前~約20万年前にできたと言われています。化石が出てこないか、実はこっそり期待しています。
8ロット躯体構築中です。写真はコンクリート打設時の受入検査です。城北立坑では工場で練り混ぜた生コンをミキサー車で現場まで運搬して打設しています。そこで運ばれてきた生コンの品質を定期的に検査をしています。検査項目は温度、空気量、スランプ(流動性を示す指標)、塩化物含有量、単位水量(生コンに含まれる水量)で、それぞれに規格値が設定されています。品質が確保されていることを確認してからコンクリートを打設しています。
8ロット躯体構築、鉄筋組立中です。城北立坑は円型ケーソンなので、配力鉄筋(横方向の鉄筋)はリングの形をしています。大きすぎるので小分けにして搬入し、現場で組み立てています。鉄筋同士は「ガス圧接」と呼ばれる方法で接続しています。写真のようにバーナーで加熱しながら専用金具で両側から押し付けます。鉄筋を熱で溶かす、、のではなく、表面の酸化膜等を還元炎で取り除きながら加圧することで鉄原子同士が結合(金属結合)し、鉄筋がくっつきます。
7ロット掘削圧入中です。ドローンを飛ばして上から撮影してみました。都島方面に発進するシールド開口部が水面からチラッと見えています。
現在7ロット躯体構築中です。写真は躯体内部状況ですが、黒と白の線が1本ずつ通っているのが分かりますか?これは「止水材」と呼ばれるものです。ケーソンに限らず、コンクリートは打継面が他に比べると脆弱になることが多いため、止水性が求められる構造物には止水材を入れます。立坑完成後、地下水が染み込んでこないよう、躯体内部の打継面には2種類の止水材を入れています。共にコンクリート(アルカリ性)に反応して膨張する性質を持ち、コンクリートを打設すると打継面の小さな空隙を充填してくれる役割を果たします。